ヤゲンとは何?
胸軟骨は「やげん」と呼ばれることが多く、最近は串焼きでよく見られるようです。
鳥類の特徴である胸骨の先端の比較的柔らかい部位を指します。中でもやげん(薬研)と呼ばれる
なんこつは、舟形でY字のような形をしています。
このやげんという名前の由来は、漢方薬や生薬をすりつぶすための道具、薬研に形状が似ている
ことからこの名前がついたと言われています。
そのほかに胸軟骨(別名キール。胸骨の先端にあり、槍の先のような形の軟骨)や小骨軟骨
(別名ぐりぐり、もものところにある関節。)、ひざ軟骨なども、一般的になんこつというジャンルで
くくられています。
ヤゲンなんこつの特徴とは?
なんこつ自体には特徴的な味がありませんが、コリコリとした食感が楽しめ、やきとりだけでなく
揚げ物として、ビールのつまみにピッタリです。
なんこつは鶏肉の中で一番低カロリーで、胸軟骨(やげん)は、焼くのも刺すのも非常に簡単ですが
火を通しすぎると固く黄色くなってしまいます。
また、笹身付け根鎖骨部分(左右二本の一対が繋がった形がV字で松葉に似ている)は、“マツバ”と
呼ばれ、マツバとこの胸軟骨を一緒に見ると、河童の顔に似ていることから職人さんの間で“カッパとも
呼ばれています。
ヤゲンなんこつを使ったお手軽レシピは?
No1
鶏軟骨(やげん)と貝割れ大根のさっぱり和え
材 料(2人分)
鶏軟骨(やげん) 10切れ
貝割れ大根 1/2パック
酒 大さじ1
塩 ひとつまみ
黒こしょう 適量
白だし 大さじ1/2
またはレモン汁 大さじ1/2
<作り方>
1. 鶏軟骨に、塩+酒+黒こしょうを振って手で揉み、魚焼きグリルの受け皿に水を入れ
アルミホイルを敷いて鶏軟骨を並べ、薄く焦げ目が付くまで両面を5~6分程度焼きます。
2. 貝割れ大根は根の部分を落として半分に切り、白だしと酢を合わせておきます。
3. 焼きあがった鶏軟骨と貝割れ大根を合わせ、2の合わせ酢をかけて完成です。
No2
ヤゲン軟骨カレー味
材 料(2人分)
鶏軟骨(やげん) 200g
カレー粉 小さじ1
オリーブオイル 小さじ1
パセリ 小さじ1/3
塩こしょう 少々
<作り方>
1. ビニール袋に全ての材料を入れて、もみもみします。
2. 冷蔵庫で30分以上寝かせて、強火のグリルで5~6分焼けば完成です。