大群で飛ぶ鳥はたくさんいますが、その中でも「ムクドリ」は有名ですよね。
数百羽の集団がいくつも重なって、一つの大きな群れを形成しています。
今回は群れで飛ぶ鳥についての疑問を調べました!
鳥が群れで飛ぶときリーダーはいない
群れで飛ぶ鳥にはリーダー的な鳥が、全体を引き連れているのかと思ったことはありませんか?
最新の研究で「鳥の群れにはリーダーがいない」ということが分かったそうです。
鳥の群れは、個々が集まっているだけなんだそうです。
それは、ムクドリだけではなく、ほとんどの鳥の群れにはリーダーがいないそうです。
しかし、だとしたらどうして群れを作って飛ぶんでしょうか?
鳥が群れで飛ぶ3つの条件
鳥が群れで飛ぶ理由は、3つの条件がありました。
1. 鳥は、仲間の方へ集まろうとする。
2. お互いに同じ速さで飛ぼうとする。
3. ぶつからないようにする。
どうして鳥にそれらの習性があるのかというと、仲間同士が集まろうとするのは、
本能だと言われています。また、同じ速度で飛ぼうとするのも本能だと言われています。
そして、ぶつからないようにするのは、動物なら当たり前のことです。
私たち人間も、大勢の人が行き交う中でもぶつからないように歩くことができます。
このように、1羽1羽がただ与えられた本能に従って行動しているだけで、
集団になると自然に統制が取れたような性質が現れるんだそうです。
鳥の群れでリーダーを作らない理由
鳥の群れでリーダーを作らないメリットがあるんです。
それは「危機回避がスムーズ」という点です。
例えば、群れの中にリーダーがいると、そのリーダーに従わないといけないので
危険が迫っていても、リーダーが動かない限りその場を自由に離れることができないため
危険を回避することができません。
しかし、リーダーがいなければ、誰か1羽だけでも危険を察知して飛び立つことで、
あとの鳥は危険を察知していなくてもその鳥についていくというわけです。
何に驚いてるのか、公園のハトが一斉に飛び立つのを
ほとんどの人が見たことがあるかと思います。
これは、誰かが危ないと発したわけではないですし、
全員が一斉に危険を感じ取ったというわけでもありません。
ですが、どれか1羽が何らかの危険を察知して飛び立てば、
何の合図もなしに自然と集団行動をとることができます。
これは、群の中の1羽が何かの危険を察知したことで、
群全体が即座に退避できるということです。
時には15種以上の雑多な鳥が大きな群れを作って飛ぶこともあるそうです。
天敵を最初に発見した鳥が逃げると、3つの条件に従ってすべての群れが
同じ行動をすることで、多くの鳥が天敵から逃れられるということなんですね。
■参考
・ミネルヴァのトリビア
・薬理学などなどなど。
・教えて!goo