「ひるぜん焼そば」は、岡山県真庭市蒜山(まにわしひるぜん)地方のソウルフードです。
ジンギスカンのタレや味噌だれを用い、具材に鶏肉を使うのが特徴で
近年ではひるぜん高原産のキャベツも必須の食材となっています。
昔からジンギスカンで有名だったひるぜん地域では、
家庭や店舗でもこのジンギスカンのタレを使い鳥肉を焼くことも多く
この鶏肉をおつまみに焼いていた時に、呑みの締めとしてそばを焼き入れたことが、
ひるぜん焼そばの最初であるとも伝えられています。
ひるぜん焼そばの起源は1960年代まで遡ります。真庭市蒜山中福田地内にあった
「ますや食堂」が発祥と言われていますが昭和30年代頃には既に各家庭で
それぞれ工夫してタレを調合した焼そばが作られており、それが由来とも。
「ひるぜん焼そば」という名前がついたのは比較的最近で、
2003年に、ひるぜん地域を管轄する岡山県庁の出先機関である
美作県民局真庭地域事務所が真庭地域の美味しい物をまとめた冊子を作成する際
当時はまだ「ひるぜんの焼きそば」という曖昧な名称でした。
2008年12月、地元で「ひるぜんの焼そば」を提供していた各店舗が集まり
“ひるぜん焼そば好いとん会”が結成され「ひるぜん焼そば」と命名されました。
以後は同団体が各種イベントに参加し、積極的にPR活動を行った結果、
2010年3月27~28日に北九州市小倉北区の勝山公園で開催された
「第2回小倉BQ食KING 天下分け麺の戦い2010」で、
全国各地から集まった12種の焼き麺の中から日本一を決める「焼き麺バトル」において
投票の結果「ひるぜん焼そば」が1位となりました!
また、2011年11月12~13日に開催された第6回B-1グランプリでも
「ひるぜん焼そば」が全国第1位(ゴールドグランプリ)を受賞し注目されています。
「蒜山やきそばのレシピ」 ※JA岡山西さんのレシピを参照させていただきました。
<材料4人分>
・中華蒸し麺 ・・・4玉
・鶏もも肉(皮なし)・・・200g
・キャベツ ・・・400g
・もやし・・・200g
・人参・・・120g
・サラダ油 ・・・大さじ1
・塩 ・・・少々
・こしょう ・・・少々
<タレ材料 出来上がり量(300cc)>
・りんご(すりおろし)・・・1/2個
・玉ねぎ(すりおろし)・・・1/4個
・おろし生姜 ・・・小さじ1
・おろしニンニク・・・小さじ1
・味噌 ・・・大さじ1
・しょうゆ ・・・100cc
・酒・・・50cc
・みりん・・・50cc
・砂糖・・・小さじ1
・一味・・・好みで
・すり胡麻 ・・・大さじ1/2〜1
<作り方>
①タレの材料を全て鍋に入れて、かき混ぜながら中火で5分程度煮ます。
②もやしは洗ってよく水を切り、キャベツ、鶏肉は一口大、人参は短冊に切ります。
③熱したフライパンに油を引き、鶏肉・人参・キャベツ・もやしの順に炒め、塩・こしょうで味を調えます。
④③にほぐした麺、①のタレを100cc加え炒めたら出来上がりです。
※ひるぜんをモジって、目玉焼きを豪快にトッピングした「あさぜん焼そば」や、
お酒に合う大人の味をテーマにしたキムチダレや粒コショウなど辛味の
「よるぜん焼きそば」も開発され早くも大人気に!
※「ひるぜん焼そば」をより多くの方に知って頂くために、
移動販売車「スイトンカー」が関東エリアで活動しているそう。