鶏肉を使った郷土料理 奈良県の鍋料理「飛鳥鍋」って?

奈良県は、キトラ古墳をはじめ、数多くの古代文化を今に伝える名所旧跡の宝庫として知られています。
桜井市には「談山(たんざん)神社」に端を発すると言われる、牛乳と鶏肉を使った料理があります。
それが「飛鳥(あすか)鍋」です。

その由来は・・・「多武峰(とうのみね)」の山中に位置する「談山神社」は飛鳥時代、
大化の改新の構想のかたり合いが行われた地として知られており「談い(かたらい)山」と呼ばれたことが
名前の由来になっているそうで、藤原鎌足が祀られています。

この「談山神社」の前身は、7世紀に誕生した妙楽寺という寺院でした。
言い伝えによると、修行僧の何人かが禁欲の苦行に耐えかねて密かに寺を抜け出し、
飛鳥の里で牛乳を飲んでいたといいます。
牛乳は孝徳(こうとく)天皇の時代に中国から伝わり、宮中では牛を飼っていたそうです。
一方帰化した唐の人たちが、去勢して育てた若鶏の肉を使った唐風の鶏肉料理を広め、
上流階級で最高の珍味とされていました。
これらのことから修行僧たちは、いつしか鶏肉を牛乳で煮て食べることを思いついたのです。
それが今に伝わる「飛鳥鍋」です。「飛鳥鍋」で鋭気を養い若々しく精気みなぎらせた修行僧たちは、
歴史にその名を轟かせることになったといいます。

現在では「飛鳥鍋」は、鶏ガラスープに牛乳と味噌を使っているので栄養価が高く、
白菜・しめじ・豆腐・にんじんなどが入った具だくさんな鍋は、まろやかな味わいで風味豊かです。
今では、民宿や学校給食などの定番料理となっています。

「飛鳥鍋」のレシピ
<材料4人分>
・鶏もも肉・・・500g
・にんじん・・・1/3本
・白菜・・・1/2玉
・ごぼう・・・1本
・きく菜・・・1束
・白ねぎ・・・1本
・しいたけ・・・4個
・糸こんにゃく・・・1袋
・しめじ・・・1房
・白味噌・・・大さじ1~2
・みりん・・・適量
・牛乳・・・3カップ
・鶏ガラスープ・・・1と1/2カップ
・塩・・・小さじ1と1/3
・酒・・・適量

<作り方>
①鶏肉は一口大に切り分け、酒を加えもみこみます。
※このひと手間で鶏肉と牛乳の相性がグンと良くなります!

②糸こんにゃくは数ヶ所に包丁を入れ、しめじは石づきを取ってほぐします。

③にんじんは皮をむいて7~8㎜厚さの花形に型どり、白菜はざく切り、白ねぎは斜め切り、
 しいたけは半分にそぎ切り、きく菜は適当な大きさに切ります。
 ごぼうはささがきにして水にさらしてアクを取ります。豆腐は一口大の角切りにします。

④鍋に鶏ガラスープと牛乳を入れ、みりん・塩を加え白味噌を溶かし、味付けをして火にかけます。

⑤にんじん・白菜・ごぼう・白ねぎ・きく菜・しいたけ・豆腐・糸こんにゃく・しめじ・鶏もも肉を
 入れて、約10分煮込んだら出来上がりです。

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