鶏肉を使った郷土料理 長野県の揚げ物「山賊焼き」って?!

第二次世界大戦後に誕生した長野県中信地方(塩尻市・松本市等)の郷土料理として広まったもので
すりおろしニンニクやタマネギを効かせた秘伝のタレに漬け込んだ鶏もも肉に、衣をつけて揚げた料理です。
端的には「鶏もも肉の唐揚げの大きいもの」で山賊揚げとも呼ばれます。
もも肉だけでなく比較的安価な胸肉など他の部位が使われる場合もあります。
「山賊“焼き”」と称しつつ、実際に炙り焼きにするわけではなく、調理法としては揚げる料理です。
ネーミングの由来は諸説あり、塩尻市の居酒屋「山賊」が元祖であるという説と
松本市の食堂「河昌」による「山賊は物を取り上げるので、鶏揚げると語呂を合わせた」とする説があります。
衣のサクサク感が魅力的な美味しさとなっています。

「山賊焼きのレシピ」 ※料理家 市瀬悦子さんのレシピを参照させていただきました。
<材料 2人分>
・とりもも肉…大1枚(約300g)
(下味)
・おろしにんにく…小さじ1
・しょうが汁・・・大さじ1/3

・しょうゆ・・・大さじ1
・酒・・・大さじ1
・みりん・・・大さじ1
・塩こしょう…各少々
・キャベツ・・・3枚
・片栗粉・・・大さじ2
・揚げ油・・・適量

<作り方>
①鶏もも肉はペーパータオルで水けをふき取り、余分な黄色い脂を除きボウルに入れて下味をしっかりもみ込み、
 約10分置きます。キャベツは大きめの一口大にちぎります。

②バットに片栗粉大さじ2を広げて、①の鶏もも肉の汁けを軽く切って入れ、しっかりまぶします。

③フライパンに2~3cm深さの揚げ油を低温(約160℃)に熱したら②を入れ、途中返しながら7~8分揚げます。

④油の温度を高温(約180℃)に上げ、さらに1~2分カラリと揚げて油を切ります。
 2~3cm幅のそぎ切りにして、キャベツとともに器に盛ったら出来上がりです。

※信州地方の郷土料理で、地元のスーパーや総菜店でもこの呼び名で売られているそう。
 下味につけ込んだ大判の一枚肉をカラリと揚げて、豪快に切り分けるのがローカルルールとか。

「山賊焼き」のつけ合わせに欠かせないのが、信州高原野菜代表のキャベツ。
 生のキャベツで肉を巻きながらが頂くのが定番のようです。

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