鶏肉を使った郷土料理 愛媛県の鍋料理「いも炊き」って?!

愛媛県の大洲(おおず)市や南予地方の秋祭りでは、里芋の収穫を祝い河原に多勢集まり
里芋やごぼうなどの野菜類の中に鶏肉を入れた鍋料理を作り食べて、地域のコミュニケーションを図っています。
「いも炊き」は、藩政時代から伝わる愛媛県の郷土料理のひとつで約350年もの伝統があります。
秋の社日に土地の神様に新芋(夏芋)を供えて、その年の豊作を祈願する風習が由来とされています。
素朴な風習を現代の皆さんにも楽しんでいただこうと昭和40年から観光行事とし
予約すれば観光客でも参加できるようになりました。

「いも炊きのレシピ」 ※JA全農えひめさんのレシピを参照させていただきました。
<材料4人分>
・里芋・・・ 400g
・鶏もも肉・・・300g
・油揚げ・・・2枚
・白玉粉・・・100g
・椎茸・・・5枚
・出し汁・・・6カップ
・サラダ油・・・適量
・人参・・・ 80g
(A)
・ 砂糖・・・大さじ3〜
・みりん・・・大さじ2と1/2
・醤油・・・大4〜

< 作り方 >
①里芋は皮を除き乱切りにして塩で揉み、一度茹でこぼします。
② 油揚げは油抜きしてひと口大に切り、椎茸は4〜5つ位に切ります。人参は半月(又は乱切り)にします。
③ 白玉粉に水を少しずつ加え耳たぶ位の固さに練り、2cm位に丸く形作り中央を少しくぼませます。
④ ③をたっぷりの熱湯で茹で、冷水にとります。
⑤ 鍋にサラダ油を熱し、鶏肉を炒め色が変われば里芋、②を加え炒め、出し汁を加えます。
⑥ 芋が柔らかくなれば③を加え(A)を入れ、味を調えてひと煮立ちさたら出来上がりです。

※大洲産の里芋(夏芋)は型崩れせず、甘くておいしいのが特徴です。
「夏に育った芋」ということから、大洲市では「夏芋」と呼ぶようです。
地域によって具が異なるため、コンニャクなど色々入れて試してみるとよいですね。

「いも炊き」は大洲市が元祖ですが、今では西条市・新居浜市・四国中央市・松山市など
それぞれの特色を活かした「いも炊き」が楽まれているようです。
山形県の郷土料理「いも子汁」にとても似ていますね!

愛媛県の誇る地鶏で「姫っこ地鶏」が飼養されています。
平成14年に愛媛県養鶏試験所が開発した肉用鶏で、ロードアイランドレッド・
名古屋種・シャモ・白色プリマスロックの4種類の交配種です。
適度な歯ごたえと、ほどよい脂肪含有量のバランスが良いのが特徴で
愛媛県の料理店が「おもてなし料理」の鶏料理の食材として提供しています。

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