鶏肉の部位別のおすすめの料理は?
鶏肉の部位は少ないのですが、それぞれ特徴があります。
やはり、料理の用途によって使い分けることが、料理をいっそうおいしいものにするのは確かです。
●丸鶏
1羽ごとのものは、一般的にローストチキン用として売られています。
大きさは、1kg前後ぐらい。胸の部分の肉づきのよいもので大きさの割に重いものを選びましょう。
☆ローストチキンをはじめ、丸鶏ごとゆで煮するスープ、丸揚げ、蒸し焼きが代表的な料理です。
●もも肉
運動をする部分なので少しかためですが、身がよくしまり、
筋間脂肪や皮下脂肪が適度についているので、味のよい部分です。
骨付きと骨なし(生肉)があります。
骨付きはもう1種類、中間の関節を切り離して、下部の下ももをドラムスティックとして売っています。
☆骨付きは形を生かしてローストにしましょう。
ぶつ切りにして水炊きや煮込み、唐揚げにしても美味しいです。
ドラムスティックは、唐揚げ用としては最高の部位とされています。
骨なしの生肉は、チキンかつにするとおいしく、そのほかあらゆる料理に利用できます。
●胸肉
手羽肉ではなく、胸肉が正式名。
ささみについで、ほとんど脂肪分のない白身の部分で、やわらかく、味は淡白です。
しかし、通常売られているものは皮がついているので、脂肪がついているこの皮ごと調理すれば、コクがでます。
☆かつや揚げ物、ソテーなど油を使う料理や淡白な味を生かして和風料理にしてみましょう。
卵黄を塗って焼く卵黄焼きは、あっさりとして美味しいです。
この部位も利用範囲が多いのですが、煮込みには不向きです。
●手羽もと/手羽先
手羽もとは、胸肉のひとつもの関節から切り離したさきの部分をさします。
肉の量は少ないのですが、ゼラチン質も多く、皮には脂肪もあり、コクのあるおいしい部分です。
この手羽もとに続いた主翼のつけ根部分を手羽先といい、さらに肉が少ないところです。
☆煮込みにはうってつけの部位。
塩焼きや唐揚げもよく、それをマリネしたり、煮物、スープにするのがおすすめです。
●ささ身
胸肉の両側についている、ささの葉に似た形の肉。
牛、豚肉でいえばヒレのようなところです。
鶏肉の部位の中では最もやわらかく、クセのない淡白な白身肉で脂肪も少なく、タンパク質が多いところです。
☆ささ身を霜降りにした鳥さしは有名です。
茶碗蒸しの具とかてんぷら、サラダ、あえもの、揚げ物、炒め物のどみ適しています。
●ひき肉
脂肪が少なく淡白な味。
痛みやすいので手早く調理しましょう。保存する時は、調理ずみにしておいたほうが安心です。
といっても、できるだけ早いうちに使いたいものです。
☆つくねや肉だんご、そぼろ、あんかけ、コロッケなどにして味わいましょう。
●鶏皮
鶏皮の厚くて良質の部分は背中と首にあります。
比較的やわらかで、それでいて歯ごたえがあるのは、脂肪とゼラチン質によるものです。
☆細切りにして甘辛味のつくだに風に、唐揚げにして七味とうがらしをかけるのどして酒の肴に最適です。
また、雑煮用のだし汁など、皮ガラを併用させてとるといっそう美味しくなります。
●ガラ
鶏をさばいてあとに残るのがこの骨。
さっぱりとした風味のだし汁がとれるので、和、洋、中、いずれの料理にも使えます。
ガラは痛みやが早いので、買ったらすぐ使うようにしましょう。