茨城県が誇るブランド地鶏で、「奥久慈(おくくじ)しゃも」が飼養されています。
肉質は引き締まり脂肪含有量はそれほど多くなく、低カロリーの肉として評判です。
奥久慈しゃもは、専用の良質なエサを与えられ、ストレスフリーな奥久慈の大自然に包まれた環境で
ブロイラーと比べ、約3倍もの期間をかけ大切に飼育されます。
その間に締まった肉質がつくりあげられるのです。
茨城県大子町(だいごまち)には、法度汁(はっとじる)という鶏肉を使った郷土料理があります。
しゃも肉をつかった「すいとん」のような料理で、小麦粉を練って団子状にし
味噌仕立ての汁に、鶏肉や野菜などと一緒に入れて煮込んだものです。
水戸黄門があまりの美味しさから何度もおかわりをする水団(野菜をたっぷりの具だくさんだんご汁)
を禁止してそばを奨励されたと伝えられています。
ご法度(禁令)になった事から「法度汁」の名がついたとの伝説も。
その水団を、「奥久慈しゃも」でだしをとり現代風に再現したのが「法度汁」です。
「法度汁のレシピ」
<材料4人分> ※AJINOMOTOさんのレシピを参照させていただきました。
・小麦粉・・・150g
・水・・・80ml
・鶏もも肉・・・100g
・大根・・・150g
・にんじん・・・60g
・ごぼう・・・60g
・油揚げ・・・1枚
・しいたけ・・・5~6個
・青ねぎ・・・1本
・だしの素・・・小さじ1
・水・・・5カップ
(A)
・しょうゆ・・・大さじ2
・塩。・・・小さじ1/2
<作り方>
① ボウルに小麦粉を入れ、水を少しずつ加えて耳たぶほどのやわらかさによくこねます。
濡れぶきんをかぶせ、常温で30分以上寝かせ法度生地を作ります。
② 鶏肉は小さめのひと口大に切ります。
③大根は3~4mm幅のいちょう切りにし、にんじんは3~4mm厚さの短冊切りに。
しいたけは石づきを取り、5mm幅に切ります。
④ごぼうはささがきにして水に放し、アクを抜いてザルに上げておきます。
油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、タテ半分に切ってから細めの短冊切りにします。
⑤ねぎは5mm幅の斜め切りにします。ねぎは彩が良いので青い部分も使いましょう。
⑥鍋にだしの素、水を入れて火にかけ、煮立ったら②③④の順に加え
アクを取りながら中火で10分煮ます。
⑦①の法度生地を左手に持ち、水でぬらした右手で生地の端を薄くのばして
ひと口大にちぎって鍋に加えていきます。
⑧法度の表面が透き通り、浮き上がってきたらAと⑤を加えひと煮立ちさせたら出来上がりです。
※味噌味やしょうゆ味など、味付けは地域で異なります。
奥久慈しゃも法度汁は、「大子町 冬のおもてなし」キャンペーンの一環として、
袋田の滝付近で無料で振る舞われるそう。
荘厳な冬景色で有名な名瀑ライトアップを見ながら、ほこほこと腹の底から温まる
「奥久慈しゃも法度汁」をぜひ堪能したいですね?