鶏ハラミとは?
鶏ハラミとは、鶏の内臓をガードしているいわゆる横隔膜に相当する部位です。
牛や豚のハラミの場合は、同じ横隔膜でありながら正肉のような食感がありますが
鶏ハラミの場合は正肉とは一線を画します。
筋肉質であるため、コリコリとした独特な歯ごたえが楽しい、鶏肉の中でも珍しい箇所なのです。
ただし、いかにも膜というわけでもなく、ジューシーさも感じられ、食肉の分類上は正肉ではなく
副生物(ホルモン)に入ります。
プリプリとコリコリが楽しめる独特な食感を活かした鶏ハラミは、味わいが濃厚なのであっさり
調味でもこってり調味でも、どちらでもマッチする便利な部位なのです。
鶏ハラミのカロリーは?
鶏ハラミは焼鳥・串焼きにした場合のエネルギー量が、1本60~80kcal(タレ)。もちろん分量に
よっても違いますが、これはねぎまやつくねと近い値です。
焼鳥で1番カロリーが高いとされているのはとり皮で、標準的なサイズで150~160kcal。逆に最も
低カロリーなのは軟骨で1本あたり30kcal前後なので、鶏ハラミはエネルギー量としては中間的と
言えるでしょう。
鶏ハラミをうまく調理していくには?
食感や味わいが独特なハラミは、シンプルなレシピで活きる素材です。肉質を豊かにする効果も
ある塩麹に漬けることで、食べやすくなり味にも深みが増すのでおすすめです。
鶏ハラミの塩焼き
材料(1皿分)
鶏ハラミ 100g
塩麹 大さじ1弱
醤油 小さじ2分の1
ごま油 適宜
薬味ねぎ(小口切り) 大さじ1
ブラックペッパー 少々
レモンスライス 3枚
<作り方>
1. まず、鶏ハラミは一口大に切り清潔なポリ袋などに入れ、塩麹を加えて揉み全体に麹を
行き渡らせ、冷蔵庫で1日ほどおきます。(この作業はハラミを調理する前日に仕込みます)
2. 寝かせたハラミを取り出し、フライパンにごま油を熱し、ハラミを炒めます。
3. ハラミに火が通ったら、醤油とブラックペッパーを加えて炒め、皿に盛り付けます。
4. レモンスライスをハラミの上に花のように3枚並べ、中央にねぎを盛って完成です。
鶏ハラミは、鶏肉の中では一般的にまだまだマイナーであるため、飲食店で今後人気を上げて
いこうとしている部位と言えるでしょう。
また、国産鶏肉のもので、他の部位と比較すると、圧倒的に流通量が少なくその希少性は
際立っていると言えます。
出回っている絶対量が少ないですが、購入可能なものはおおむね国産品で、あまりお目に
かかれないので、見つけたら独特なクセになる食感を楽しんでみてはいかがでしょうか。