玉子の歴史は?栄養は? 玉子が体に悪いは誤解!

日本人が、玉子を食べるようになったのは、江戸時代に入ってからのことです。
ポルトガル人の来航によるカステラやボーロなどの流行で、玉子を食べる習慣が浸透し、庶民の味として定着。
以来、私たちは貴重な栄養源として玉子をいただくようになりました。

昔から玉子は、コレステロールの高い食品の代表格で、食べ過ぎはその摂り過ぎにつながり
血中コレステロール値を上昇させ動脈硬化を始めとする、生活習慣病のリスクを高めると悪者扱いされてきました。

しかし最近は、玉子は血中のコレステロール値に影響を与えないので気にせず食べても良いという傾向にあります。
玉子と血中のコレステロール値の実験はいくつも行われてきました。実験の結果によると、
「玉子を毎日食べてもコレステロール値にほとんど影響しない」といったものが多かったのです。

2015年の「日本人の食事摂取基準」には「コレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいものと考えられるものの、
目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため、目標量の算定は控えた」とされその目標量がなくなりました。

ではなぜ、コレステロールの摂取制限がなくなったのでしょうか?
玉子のみならず食品全般からのコレステロール摂取量に関して、食事することでの影響はないという結論に至ったからです。

玉子はビタミンCと食物繊維以外、ほぼ全ての栄養素が含まれている大変優れた食材です。
黄身に含まれる、脂質のレシチンはコレステロール値の上昇を防ぐ作用があると言われています。

狭心症や心筋梗塞、高血圧や脳卒中など、成人病の引き金となる動脈硬化を予防し、
皮膚細胞の代謝を活発にして肌の老化を抑制する働きもあります。

また、黄身に含まれるコリンは記憶を助ける化学物質で、神経伝達物質のアセチルコリンをつくり出し
アルツハイマー病の治療に効果が高いと言われています。
全ての食品の中で、コリンの含有率がもっとも高いのは卵黄です。

白身に含まれるシスチンは、血中の悪玉コレステロール値を下げてくれます。
さらに白身のリゾチームは細菌を溶かす酵素で、細菌の表面にある細胞壁を分解し免疫力を高める効果大。
そのため風邪薬に含まれるリゾチームは、100%玉子の白身から精製されているほどです。

玉子がカラダに悪いは誤解です。
コレステロールの心配も無用、最強のパワーフード、それが玉子です!

ちなみに、卵と玉子の表記の違いですが、生物学的な意味でのたまごの場合が『卵』で
量産されている無精卵などの食用を目的としたたまごの場合が『玉子』と明確に使い分けがあります。

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