白玉より赤玉のほうが栄養価が高い!ってイメージ、ありませんか?
実際赤玉の方が値段が高いし、赤玉のほうがなんとなく高級感ありますよね!
ところが、羽毛が白いニワトリが白玉を、羽毛が褐色のニワトリが赤玉を産むってだけで
同じエサで育てれば、味や栄養価にほとんど違いはないのです。
ではなぜ、デパートやスーパーなどで、赤玉の方がお高く売られているのでしょう?
白玉を産む白いニワトリは、赤玉を産むニワトリと比較すると体が小さいのでエサが少なくて済みます。
また、大規模養鶏により大量に生産されているため安価で供給されるのです。
いっぽう、茶色のニワトリの方は体が大きくエサをよく食べるので、結果生産コストがかかるというわけです。
卵を産む量も少ない傾向がありますから、赤玉は値段が高くなってしまうのです。
赤玉を産むニワトリは、名古屋コーチンや比内地鶏など人気が高い地鶏の印象が強いため、消費者に好まれる傾向があります。
また、業界では赤玉を産む鶏にいいエサを与えて高めに売ることが多かったので、
赤玉イコール高級というイメージが定着したのかもしれません。
黄身の色がとくに鮮やかな玉子がありますが、それはニワトリが食べるエサに関係します。
黄身の黄色は、主食のトウモロコシに含まれているカロチノイド系の色素によるものですが、
トウモロコシが不作の年だってあります。
そんな年は、黄身の色を変えないように、エサに色調強化剤が混ぜられているのです。
なぜわざわざこんなことをするのかというと、消費者が黄色い黄身のほうが栄養があると思い込んでいるためです。
そもそも色素自体に栄養はないので、黄身の色が鮮明でも不鮮明でも栄養価は変わりません。
むしろ、色調強化剤を多量に使って真っ黄色の黄身の玉子のほうが、実際の栄養価は低いというデータもあるほどです。
玉子は見た目ではありません!
要はその鶏がどんな飼い方をされて、どんな餌を食べていたかが重要になります。
白玉でも赤玉でもきちんとひよこが産まれるということは、
ひよこが育つだけの栄養がどちらにもしっかり入っているということですよね。