天然記念物の日本鶏の小国鶏とは?歴史と特性は?

天然記念物の日本鶏の小国鶏とは?歴史と特性は?

小国鶏(ショウウコク)は、闘鶏の一種として古くから飼われです。
多くの日本鶏の成立に関わった鶏として知られています。
小国鶏について調べてみました。

ショウコクとは?

・天然記念物指定名称
小国鶏(しょうこくけい)

・主に飼育されている地域
三重県、京都府、滋賀県

・体重
雄2,000g、雌1,600g

・冠
単冠で中くらいの大きさ
五歯に分かれ頭上に直立する
色は鮮赤色

・嘴
角色条入黄色

・眼
赤栗色

・耳朶
鮮赤色

・脛、趾
黄色

・羽色
五色種、白藤種は各共通羽色型の標準に同じ
白色種は純白色

・歴史と特性

昭和16年1月に天然記念物指定をうけた小国は、遣唐使によって、平安時代に
中国より持ち帰られたものと、畔田翆山の『古名録』に書かれています。
赤笹の小さな地鶏しか知らなかった当時の日本では、首から胸にかけて白く、胸から腹、尾羽が
黒く長い白藤の美しく立派な姿は人気を集め、当時は中国の長鳴鶏であったが、
その体型からインドネシアのスマトラ島原産であるスマトラ種の流れをくむと考えられているようです。
このスマトラ種は、闘鶏に使われたそうです。
そのため、小国は、容姿が美しい優雅な鶏だが、闘争心が強いところがあるようです。
小国は、多くの日本鶏の作出に関与しており、尾長鶏、東天紅、蓑洩、唐丸、黒柏、薩摩鶏、声良、
尾洩などは直接本種から出たもの、あるいは本種と他品種との交雑により作られたと考えられいます。
長尾鶏群に大きな影響を与えた鶏種なのです。 また、小国からは東天紅、唐丸、声良などの
長鳴鶏を出すに至っているが、これは刻人が長鳴性も有しているからです。
ちなみに、時刻を正確に告げるということから”正告”と書いた古書もあります。
以上のように、多くの特長を具え、子孫に多くの品種を産出した小国は、鶏種発達史上において
希に見る貴重な品種といえます。
ところで、黒くあるべき胸に白斑が出る場合があり、これはどの鶏種にもいえるのだが、
当歳鶏より2~3歳鶏と、年ごとに多くなる傾向にあるそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください