十二支の名前(順番)と動物
子(ね)→ねずみ
丑(うし)→牛
寅(とら)→虎
卯(う)→兎
辰(たつ)→龍
巳(み)→蛇
午(うま)→馬
未(ひつじ)→羊
申(さる)→猿
酉(とり)→鳥
戌(いぬ)→犬
亥(い)→猪
干支の歴史
干支の始まりは中国で、紀元前1400年ごろから使われており、
日本には、553年に伝来したと言われています。
干支とは十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60を周期とする
数詞のことで、歴や時間、方位などに活用されています。
十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせが、生まれた年に戻るのが
60回目になる事から、60歳をお祝いするのはその名残だと言われているそうです。
十二支の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・羊・申・酉・戌・亥」が、
歴や時間、方位を表すことは説明しましたが、それでは覚えづらいということで、
一般庶民に普及させるために、動物を当てはめたと言われています。
そのため、動物の順番に特に意味はないそうです。
十二支の物語
干支の順番がもともと決まっていたことは、先ほど書きましたが、
日本に古くから伝わる民話として十二支の物語というのがあります。
むかしむかし、大昔。
ある年の暮れに神様が「1月1日元旦の朝に新年の挨拶に来た十二番目までを、
毎年順番に一年間のリーダーにしてやる」と言いました。
動物たちは自分が一番になろうと前日の夜や当日の早朝からスタートをはじめます。
牛は自分が歩くのが遅い事を知っていたので前日の夜から準備をし、暗いうちに出発しました。
牛小屋の天井でそれを見ていたねずみは牛の背中に乗って、牛と一緒に出発をします。
前日から出発をしていた牛は他の動物より先に神様の所に現れましたが、
到着寸前にねずみが飛び降り、一番に挨拶をした事で一番がねずみになり、
続いて牛、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪の順番に到着したことで
十二のリーダーが決まりました。
牛は2番目になったため、「モウモウ!」と言って悔しがったそうです。
虎は神様の話を噂で聞いたので、本当かどうかわからなかったため、
本当だったときに恥をかくのはいやだったので3番目になりました。
兎が龍より早いのは、神様に会いに行く時にみんなが休憩をしている間も
ぴょんぴょんと進んでいたことから4番目になりました。
龍(辰)と蛇は同時に神様の元に到着したのですが、
蛇は龍(辰)が修行を積んで空を飛べるようになったことから
尊敬に値し、龍(辰)に順番を譲りました。
昔から犬猿の仲といわれている猿と犬ですが、
途中、猿と犬は大喧嘩をはじめ、鳥は猿と犬の喧嘩の仲裁をして、
先に猿が到着し、鳥、犬の順番にゴールしたそうです。
猪は実は一番最初に到着をしていたのですが、まっすぐにしか
走る事が出来なかったため神様を通り過ぎてしまい一番最後になりました。
13番目に到着したカエルは「もうカエル」とがっかりして帰っていき、
1月2日の朝、猫が神様のところにやってきます。
猫は神様の伝言を聞く集まりに参加するのを忘れてしまい、ねずみに聞いたところ
1日遅れの日にちを教えられたたため、そのことを知った猫は怒り、
ねずみを見ると追いかけるようになったと言われています。
最後に
歴史的に干支が考えられたことに対して、昔の人はすごいと思ったのと、
十二支の物語は、慣用句の「犬猿の仲」や猫とねずみの関係など、
理にかなっていて、おもしろく、納得してしまいました。